人、自然、動物に優しいエシカルウェディング

「人、自然、動物に優しいエシカルウェディング」というテーマに合わせて、料理は動物性食材を使用しないプラントベースのオリジナルメニューにしました。

プラントベースでもゲストに美味しく楽しく食べていただけるよう、シェフに希望を伝え、相談しながらメニューを考えていただきました。

お肉や高級食材がないことに不安もありましたが、夫婦で何度も話し合い決めました。見た目も綺麗で体にも地球にも優しい料理となり、ゲストにも喜んでもらえたと思います。途中であきらめずにやってよかったことの一つです。

食べきれる小さいサイズで、料理と同様にプラントベースのケーキにするためにアイデアを考えました。探す中で見つけたのが、北欧でお祝いの際に食べられる野菜のサンドイッチケーキ「スモーガストルタ」でした。

クリームは豆乳マヨネーズなどから作っていただき、さっぱりとした味になりました。エディブルフラワーを乗せたことで小さくても華やかになり、デザインも気に入っています。ゲストには一口サイズのサンドイッチを提供しました。

ゲスト参加型の結婚証明書は、シーグラスや貝殻を使用。ゲストに好きなものを一つ選んでもらい、自分の名前が書いてある場所に貼り付けてもらいました。

海辺で拾った自然素材を使うので、新しい資源を使わず今ある資源でできるところや、シーグラスが光に当たったときの美しさが気に入っています。

誰が何を選んだか分かるところも、その人の個性が出ているような気がして、後からじっくり見るのも楽しかったです。海が見える会場だったので、会場の雰囲気にも合っていたと思います。

提携のドレスショップでも試着しましたが、軽くて柔らかい着心地の良さが忘れられずNADELLのドレスを持ち込みました。オーガニックコットンとシルクの自然素材の生地、繊細なレースがお気に入りです。

動きやすいセパレートドレスだったこと、オーダーレンタルという形で自分の体に合わせてサイズを調整していただけたことも決め手の一つになりました。

友人にはweb招待状、親族には紙の招待状を送りました。

web招待状は写真や文章を設定するだけで簡単に作成でき、費用もかからず節約にもなりました。その他、友人ゲストは席次表やご祝儀もオンラインを活用し、できる範囲でペーパーレスを心がけました。

親族の招待状はバナナペーパーを使った招待状に。少しでも環境に優しい素材にすることができたので良かったです。

カラードレス選びはなかなかしっくりくるものと出会えず、時間がかかりました。

plume.さんでAlexandra GreccoのIRIS(ピンク)を試着をさせていただき、自分の骨格に合っていたこと、繊細なお花の立体刺繍がとても素敵だったことから、こちらのドレスに決めました。

席札は環境に優しい紙を選択。テキスタイル産業で出た端材をリサイクルした手漉きのコットンペーパーに、カリグラフィーで名前を書いていただきました。

また遠くから来てくれたゲストに感謝の気持ちを伝えるため、席札ギフトとしてオリーブオイルを用意。葉山にあるオリーブオイルの量り売り専門店へ行き、2人で味見をして選びました。

装飾テーマは「ピクニック」だったので、カゴやラグ、マイカップなどを自宅から持ち込んで、ガーデンやメインテーブルのまわりに飾りました。

ウェルカムタペストリーは手作り。コンセプトや込めた想いを書きました。テーブルナンバーも自宅で出た空き瓶を活用して作ったものです。

プチギフトはヴィーガンアイシングクッキー。blue butterflyさんにお願いしました。コンセプトの「地球に優しい結婚式」に合わせて、地球デザインにしていただきました。

友人ゲストの引き出物は、人や自然、動物に優しいギフトの詰め合わせに。なるべく日常的に使いやすいものを選びました。選んだ理由を書いた説明書も添えて。

ラッピングはプラスチックをなるべく使用せず、簡易包装に。ジュートバッグに入れて、繊維工場で出た残糸をアップサイクルしたリボンを一つずつに付けました。

コスモスやダリアなど秋のお花を使い、淡いピンクやオレンジのカラーでお願いしました。野花のようなイメージで小さな花瓶も使っていただき、柔らかい雰囲気になり良かったです。

当日使用したお花は、廃棄が出ないよう、希望のあるゲストに帰りに持ち帰っていただきました。喜んで持ち帰られる方が多く嬉しかったです。

人、自然、動物に優しいエシカルウェディング

人、自然、動物への優しさを考えてつくりあげたエシカルウェディング。

一番大事にしたのは、来てくれたゲストにリラックスして楽しく過ごしてもらうこと。そして、直接話す時間を大事にすることでした。

そのために席札メッセージなどは書かず、披露宴の最初にそれぞれのゲストに向けたメッセージを口頭で伝えました。また披露宴の後半にはゲストとガーデンやテラスで自由に過ごす時間を設け、家族・親族ともゆっくり話すことができました。

他にもドレスコードを「カジュアル」「黒以外」としたことで、全体の雰囲気が明るくなったことも良かったです。

また、今までたくさんの人に支えられてきたことへの感謝を伝え、これから自分たちが何を大事にして生きていきたいかを大事な人達の前で誓うことのできた、忘れられない時間になりました。

私たちにとって、家族や友人を大事にするのと同じように、美しい自然や、大切なことを教えてくれる動物(生きもの)たちにも優しく生きていきたいのだと、結婚式を通して改めて夫婦で再確認できたと思います。

家族や友人、結婚式に関わってくれた方々、結婚式に美しい景色を添えてくれた自然や生きものたち、夫と愛犬の存在に感謝が溢れた一日になりました。